ガンバ大阪 2 - 1 ヴァンフォーレ甲府
連動性のある攻守もできれば
こじ開ける事もできる。
いやぁ~…。
非常にしんどい試合でしたね。
やっている選手や監督はもちろん、観る方としても。
早めの失点から無得点で敗戦…良くて引き分け。
夏前までのガンバならそんな空気に流されたまま90分終わるところでしたが、今のガンバはチーム全体でその空気を一掃する地力を見せる事ができます。
■スタメン
トップには⑳長澤。
この男のおかげで⑨アデミウソンが1.5列目のようなポジションで自由に動く。
ベンチには⑮今野が復帰、㉒オジェソクも韓国代表から帰ってきて復帰も、スタメンはそれぞれ㉑井手口と⑭米倉、④藤春。
「勝っている時には大きく変えない」手法の長谷川監督らしいスタメンの印象です。
■前半
引いてブロックを敷く甲府(5-4-1)に対してジワジワと先制点への意欲を見せるガンバ。
⑬阿部が最終ラインへの飛び出しを狙うシーンがいきなりあり。

手前みそながらマッチレビューが活きるかな…と思ったら、この後、17分に負傷退場…。(T_T)
自力で歩けない程だったのでただの打撲などではなさそう…。
心配…。
時間は戻って5分。
先制したのはヴァンフォーレ甲府。
先制されるシーンの少し前、㉑井手口にファウルすらさせない甲府・ドゥドゥの強さに怖さを感じていたら…ガンバのミスからそのドゥドゥにアシストされて失点。
おいおい、今日もプロレスサッカーか…?と思ってたら、やっぱりそうでした。
8分。
④藤春の馬群を割って駆け抜けるサラブレッドのようなスプリントに甲府DFはたまらずファウル。
このセットプレーに⑦遠藤から⑳長澤。

何だか簡単に決める⑳長澤。
風格すら感じるぜぇ…。
しかし、ここから……。
甲府・ドゥドゥ無双!!!!(;´Д`)
㉑井手口が何度か当たりに行ってもファウルも取れず…
結局90分通して、3,4回ぶつかりに言ってましたが確か1回しかボールを奪えず…。
囲まれても落ち着きボールを出し、フォローが来てなければファウルをもらうズル賢い上手さも見せる…。
やっぱり元々日本でやってた慣れはかなりあるんかな…。
チームがチームならもっと売れそう…。
対してガンバは、攻撃で少し停滞する。
おそらく………裏に抜ける動きが少ないメンバーとなったから。
問題…というか誤算は⑬阿部が負傷してしまった事。
変わって入ったのが⑲大森。
おっと、監督の采配批判ではありません(笑)
フツーに⑲大森が出ると思いましたし。
これにより左サイドを⑲大森、右サイドに⑪倉田、1.5列目に⑨アデミウソンがポジションを取るが、3人のタイプは⑬阿部と違い『自ら運ぶ選手』。
この辺はマッチプレビューでも書きましたが、⑬阿部は前半1分で見せたような裏へ抜けるストライカーとしてのセンスがあり(大学リーグ得点王)、他の選手は足元でボールを受けて、自ら仕掛ける積極性で切り裂くタイプ。
同じタイプの前線が揃った事で甲府は守りやすくなってしまったように思いました。
前半終了時点では………。
もう一人、飛び出すセンスがある選手⑭米倉の攻守に目立つ働き…に、ついては後でまとめます…。
■後半
まず試合の流れを取ったのは甲府。
右に左に自由に動くドゥドゥの圧倒的な存在感に悩まされる…。
……いつもこんなに存在感あるん??
ガンバはその存在感もあり、守備陣を下げて中盤でボールを甲府に持たせる展開。
『受けにまわる時間』と割り切った戦術で、ドゥドゥの疲れを待つ。
思惑通りドゥドゥの疲れが見え始めた60分頃からガンバの猛攻…。
しかし、、、立ちはだかるは元ガンバで三冠メンバーの一人・甲府GK河田。
最後のシュートが打てないガンバもガンバだが、⑭米倉のミドルなどしっかりと枠内に飛ぶシュートをしっかり弾く。
74分。
⑳長澤に代えて㉓呉屋。
80分。
何度も何度も、ペナルティエリア内までは持って行けるガンバ…観てるこっち焦らすようプレーの連続になかなかゴールを割ることが出来ない。
そんな毒々しい世界でも実るものがありました。
そして、それを秋穫(しゅうかく)したのは背番号11・倉田秋!!!

まさに力技で甲府のブロックをこじ開けたが、後ろで繋ごうした甲府のミスを見逃さなかったしたたさを見せて勝ち越し!
結果的に、、、、
前半終了時に苦言を呈してしまった『自ら運ぶ選手』の⑲大森と⑪倉田で点を決めるという展開。
サッカーって、、、、
素晴らしいですね(笑)
このまま試合終了で勝ち点3を獲得!!!
■総括
なんとかこじ開けて奪った2得点。
どんな形でも今欲しいのは得点であり勝ち点。
浦和と川崎が勝った事で2ndステージの勝ち点差は変わらずだが、鳥栖が破れて3位浮上。
鹿島と広島も破れた事で年間勝ち点の3位すらも見えてきた。
上位チームはヒタヒタと近づく『ガンバの脚音』が聞こえているはず。
さて、試合の中で個人的に目に付いた⑭米倉の動き。
まずは26分の得点への気持ち。
甲府の敷くブロックを得意のドリブルで切り裂こうとする⑪倉田。
まだ⑭米倉はサイドいっぱいに開いている。

⑪倉田のドリブルで意識が持って行かれた甲府のブロックにスペースができて、スルリと⑭米倉は真ん中へ。

ボールが落ち着き再びスペースが狭くなったので開く。

開いた⑭米倉の動きに釣られて最終ラインに再びスペースが出来る。

元オフェンスの選手らしく、それを見逃さない裏へ抜けるセンスを魅せる⑭米倉。

惜しくもオフサイドの判定となるが相手を動かし、そこを突く連動性のある攻撃。
(実際はオンサイドでしたけどね!!!㉑井手口のプロ初ゴールは消されました…泣)

得点への気持ちが滲み出ている積極性を感じました。
ルヴァン杯でも見せてたし、こういう動きが出来るようになってきた⑭米倉はいよいよ本領発揮…。
⑭米倉がJ2千葉に在籍してた時にガンバと対戦した時は、この動きで見事に得点を取られたんですよね…。
ってか、、、、この動きって……ハリルが求める動きなんじゃ…???(*´・д・)?
攻撃の次は本職の守備。
縦パスが、この時間まだ無双中だったドゥドゥへ。
フリックから一気に置き去りにされた⑭米倉のフォローにセンターバックの⑤丹羽が走る。

⑤丹羽が行ったという事は真ん中が空いてしまうが、、、⑭米倉はしっかりドゥドゥを追い越して戻ってカバー。
ドゥドゥの前のスペースを埋めて攻めてを封じる。
⑤丹羽も無理にボールを取りに行かずに遅らせる事に成功しピンチにならず。

前半19分ぐらいのシーンでも同じように⑭米倉の後ろにボールが出されて⑤丹羽がカバーに走ったシーンがあり、その時はボランチの㉑井手口もしっかり最終ラインへ入り対応していた。

……あれ?……この連動した守備が必要なチームがどっかに……。
……あっ!!

あっ!!!

あぁーーー!!!笑

ハリルさん、大阪に気の利いたSBがいますよー。
攻撃のセンスもありますよー。
海外組ってだけでSB選んでないですかー?
……おっと、脱線。笑
特に最近ガンバの失点数の少なさは、毎試合、こういう決め事をしっかりとこなしているから。
その辺が出来ている時と出来てない時で全然試合の雰囲気が違うので、ぜひ注目して観て欲しいと思い書いてみました。
㉟初瀬もしっかりこの辺が出来ないと…試合には出られない…。
なかなか越えるには高そう壁ですね…。
さて、次節は名古屋グランパス戦。
闘莉王が監督に就任して(えっ?違う?笑)見事に1-0で勝った今節。
ハイライトをチラッと見たけど、闘莉王はまだまだ調子戻ってなさそうでしたけどね…。
勝利の味に飢えた赤鯱に、連勝の味を振る舞うために名古屋へ行くわけにはいきませんよね。
今季2度目の3連勝と初の4連勝へ、やってやりましょう。
僕も、いつ以来かのアウェイ遠征で名古屋へ行きます。
選手1人で変わるのがサッカーなので油断はできませんが、勢いはまだまだウチの方がある。
勝ち点3だけを見据えてしっかり準備してもらいましょう!!
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