名古屋グランパス 1 - 3 ガンバ大阪
勝ちにも負けにも偶然はない。
降格圏に沈む、名古屋グランパスに勝利!!!
負けられない戦いの中でアウェイ・勝ち点3を取る快感は何にも変えられないですね。
何で19:30キックオフやねーーん!と文句言いつつも、待った甲斐がありまくりの試合でした。
■スタメン
⑬阿部の負傷により2列目は左に⑲大森、真ん中⑨アデミウソン、右に⑪倉田と前節・甲府戦と同様。
⑮今野の復帰や⑧岩下の復帰の報道があったが、そこは変えず右サイドバックに㉒オジェソクを起用。
名古屋のスピードスター・永井を封じるための選手起用と予想。
シモビッチに対して⑤丹羽と⑥金が頑張れるか…も見所の一つ。
■前半
マッチプレビューに書いた事とは少しズレて、受けて待つというよりホームで勝ち点3を狙い、自分たちから仕掛ける攻守を見せるグランパスの立ち上がり。
前節、新潟戦とは違い中盤でプレスに積極的。
甲府戦のマッチレビューで書いた⑨アデミウソンと⑪倉田、⑲大森の『自ら運ぶ選手』が2列目を形成するので第一選択をドリブルと予想してきてた可能性もあるかも?
⑬阿部の不在が大きいのか裏に抜ける選手がいないので、名古屋の「4-5-1(4-1-4-1)」のブロックを前になかなかボールを前に進められない。

ボールを前に進められない展開は、マッチプレビューでも予想した通りなので『ジレない』ように自分を言い聞かせて観戦。
この試合㉒オジェソク、④藤春の両SBの優先ミッションはサイドのスペースを開けすぎない…だと予想。
理由は名古屋はサイド攻撃が多いので好きにクロスを上げさせない為と、㉒オジェソクのサイドには速さがウリの名古屋・永井がいる。
縦のコースに蓋をするのが、まず言われてるいるミッションなんかな…と。
裏付けになるかわかりませんが、④藤春にしても㉒オジェソクにしても、深く切り込む前にアーリークロスを上げていてサイドを崩す事をしようとしてないように見受けられる。
しかし相手のSBがスペースをあければ、最前列を追い越すガンバらしいサイド攻撃を見せるのは当然。
27分。
素晴らしい右サイドの崩しから先制点が生まれる。
㉒オジェソクがボールを持ち、前にいる⑪倉田には名古屋SB・安田が付く。

下りて受けにきた⑪倉田に付いてきた安田。
おかげで後ろに大きなスペースができる。

そこを見逃さず、この試合初めて…だと思ったんですが仲間を追い越して上がる㉒オジェソク。

名古屋はこのスペースをボランチかCBが埋めるべきかと思うんやけど、1ボランチではカバー仕切れませんね。
この流れから安田のミスを見逃さなかった㉒オジェソクから中に残っていた⑲大森へのグラウンダーのクロス!!

お見事先制!!!
クリアミスの前に、この位置にボールを運べた右サイドの崩しが呼び込んだ先制点だと思います。
ここから更に無理をせずボールを支配しようとするガンバに
アクシデント!
⑦遠藤が負傷により交代へ。
⑮今野との交代を進めようしている中でシモビッチのペナルティエリア内でのポストプレーから永井に決められ失点となり同点。
気を付けなければいけない攻め方でやられた……。
㉒オジェソクは永井をチラチラ確認していただけに少し悔しい失点…。
名古屋に少し勢いを取り戻させる形で前半終了。
■後半
明らかに前線のFW達も2列目の選手からもガンバに対して強めのプレスをかけて『勝ち点3』を取りにくるグランパス。
⑦遠藤不在のガンバでは、ボールを落ち着かせようとしたところに隙が出る!と読んでいるような名古屋・ジュロブスキー監督。
ただ、、、なぜか……
永井らはボールをもらってカウンターに行けそうな場面でもスピードをダウンして仲間の上がりを待つ。
失点の少ないウチを相手に、守備が整う時間を与えてしまうのは得策とは思えへんけど…まぁ、こっちとしては大助かり。
対するガンバの攻撃は奪って速いショートカウンター。
⑳長澤にしろ、⑨アデミウソンにしろチャンスになりそうなシーンは幾つか迎えるが…
立ち塞がった名古屋・闘莉王。
いやーーさすが。
試合勘もだいぶ戻ってるのか、守備に入った時の一歩目とかカラダの当て方とか上手い。
⑲大森の先制点の場面で㉒オジェソクがクロスを入れる場面でも、闘莉王だけ他の選手より一歩早く戻ってましたし。
周りとの連携でまだまだっぽいけど、イチ選手としてはやっぱり良いDFやなとぁ…思いました。
試合に戻して65分。
グランパスはサイドに開いた選手を使おうとビルドアップに入るところでガンバの前線からのプレスに捕まる。
先ずは⑨アデミウソンが闘莉王へプレス。
闘莉王はとなりの竹内へパス。

受けた竹内に対してもしっかりプレスに行く⑳長澤。

竹内は更に外のイ・スンヒに渡すが、ここにも⑲大森がしっかりプレス。

田口には㉑井手口、闘莉王には⑨アデミウソン、竹内には⑳長澤がいてパス先がなく、ボールを運ぼうとするイ・スンヒ。
そのイ・スンヒから華麗にボールを奪った⑲大森。

そして⑲大森からスペースへ走った㉑井手口へ展開。
大外の⑨アデミウソンへドンピシャクロスで勝ち越しぃー!!

ドリブルを離してミスをしたのは名古屋のイ・スンヒだったが、それを誘ったのはまぎれもなく連動した前線からの守備!
攻撃だけでなく、守備面でも献身性のある⑳長澤、⑨アデミウソンコンビにはスコア以上の存在感が備わりつつある事を感じるシーンではないかと思います。
特に⑳長澤なんかはこの試合12.5kmと両チーム合わせて1番走った選手でした。
そうこうしてるとまたもや…
アクシデント!!
競り合いから㉒オジェソクが負傷で⑭米倉と交代。
戦略的交代ではなく負傷により交代枠を2つ使わされる長谷川監督だったが…監督同士の勝負において、長谷川監督が勝つには交代枠なんて1つで十分でした。
80分。
名古屋はFW川又とDF酒井を投入して、闘莉王も前線に上げる。
これで前線にシモビッチと川又、闘莉王のトリプルタワーが完成、そこに当ててこぼれた球を永井が狙うような戦術。
それを予想し、対策を用意していた長谷川監督。
⑨アデミウソンに変えて③西野を投入して、ガンバは「5-4-1のフォーメーション」で対応。

西野VS闘莉王、丹羽VSシモビッチ、金VS川又の『制限時間10分+αの6人タッグマッチ』が成立。
ACLや日本国内でも、負けられない戦いを幾つも制してきたガンバはこれに耐えて跳ね返し続けるが…
この守備陣を助けたのが…4人目の選手としてリングインした怪物・井手口陽介。
91分。
名古屋がロングボールを上げるばかりで中盤を無視していたおかげで㉑井手口の独壇場となっていた深い時間。
拾い続けた㉑井手口が狙ったロングシュートは美しい軌道でゴールネットへ。

プロ初ゴールとなる得点が、楢崎からの奪ったロングシュート。
生で観れて最高でした…。
当然のようにこのまま試合終了。
・名古屋グランパスに対しての感想。■総括
サイド攻撃とシモビッチのポストプレーに頼るシンプルな攻撃ながら勝ちへの気持ちで押された時間もあり良かったと思うが、個人的に残念すぎたのは闘莉王を前に上げた戦術。
結局かいっ。
散々、ガンバの攻撃を止めまくっていた闘莉王を前に上げたら失点を重ねる可能性は上がるのは明白やったと思うんやけど、結局は闘莉王を前線に上げるという素人戦術にかなり残念でした。
もちろん、負けてたし何とか勝ち点1を…という気持ちもわかるし、闘莉王の得点力に期待するのもわかるけど、それに頼ってきてたから闘莉王が居なくなった今年はこんな結果になったんじゃないんかと。
ジュロブスキー監督になって決まり事をしっかりシンプルにこなすサッカーで残留を目指してるんやと思ってたのに、監督自身でそれを否定してて残れるんかなぁ…。
長谷川監督とのチカラの差は歴然という感じですね。
まぁ、相手の事なのでブーブー言うのもお門違いですが、イチサッカーファンとしてあの戦術を選択した事がとても残念でした。
・試合に関して。
連動した守備からのミスを誘い、しかもそれをキッチリ決めたガンバは2ndステージでの順位を1つあげて『2位』となりました。
⑤丹羽と⑥金も安定して跳ね返し続け、㉒オジェソクも守備はもちろんアシストも記録し始めてサイドバックのポジション争いはさらに熾烈となった。
ボランチのポジション争いも、㉑井手口の躍動により激化。
⑦遠藤の不在は、試合開始からなら何とかなっても途中交代となると少しチームに揺らぎがあるような感じでしたけどね。
FW争いもファーストDFとしての連携面を含めると⑳長澤と⑨アデミウソンが何歩か進んでる気がしますが、それでも充実の一途。
⑦遠藤と㉒オジェソクの負傷が、報道によると1試合ぐらい無理せず欠場の可能性がありそう…との事で多少心配ではありますが、③西野や⑭米倉など途中から入った選手もしっかりタスクをこなして結果を残しているので総力戦となりそう。
残り5節で横浜F・マリノス(2nd・4位)、浦和レッズ(2nd・1位)と、川崎フロンターレ(2nd・3位)との上位対決が続きます。
また今年も優勝争いしてくれている中で、最後の一押しをしっかりサポーターとしてやりましょう。
まずは今年初の4連勝へ、ホームFC東京戦を戦いましょう!!
以上、ゴール裏の方々はじめお疲れ様でした!!!
p.s.
豊田スタジアムは芝もキレイで夜はライトアップもキレイで良いスタジアムでした(●´ϖ`●)
来年も……行ける!?

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